演奏フィールについては個人の個性によるものを多く含みますので、 アーティキュレーションに関わる細かい事にまでは言及しません。 音楽を壊している要素についてレッスンします。
クラシックの場合はあまりリズムが見えすぎてしまう演奏はダメですが、舞曲などでは重要です。 ポピュラーの場合はリズムが見えないとサマになりません。
曲の場面によっては拍節感を出した方が良かったり、控えた方が良かったりします。 また、間違った拍節感で演奏するとノリが違ってしまいます。
良い演奏は人工の感じではなく自然の摂理に従ったものだと考えています。 一気に弾ききる場面で節目がついてしまうと、流れが不自然になり違和感の原因になったりします。 また、節目なしで演奏してしまうのも不自然に聞こえてしまいます。
ハモリのバランスが悪いと、楽曲の立体感が損なわれて平坦なものになります。
例えば、「ここからB部分です。」「またA部分に戻ってきました。」 という事を表現すると、楽曲の魅力を分かりやすく伝える手助けになります。
例えば、楽曲が進み熱を帯びる部分にさしかかってもテンポが一定であると、 人間は「テンポが遅くなった」と感じる傾向があります。 その逆で、おだやかな部分では本当にゆったりと静かに演奏しないと演奏したい事が伝わらない事がよくあります。 とはいえタイトな演奏を心がける必要もあったりと、難しい問題ではあります。