オブジェクトとは、物事を物体として考える事で、 その物体を細分化したりブロック化したり、それらを階層別に配列する事ができます。
オブジェクトの展開については他の基本概念と深く関わっています。 例えばオブジェクトはイメージとして展開し、結果はフィジカルに現れ、フィードバックする事もできます。
オブジェクト概念の産物としてもっとも大切なのがエレメントの概念で、 テクニックの種類を徹底的に細分化、配列したものです。
練習の目的は、いうまでもなく好きな曲が弾けるようになることですが、 曲である以上さまざまなテクニックの集合体なので、これをそのまま練習するのはとても効率が悪いのです。
そこで、このような無駄をなくすために開発したのがエレメントの概念です。 これにより、練習項目の重複や競合を最小限に減らす事ができます。
オリンピック種目の採点とほぼ同じ考え方で、演奏に絶対欠かせないエレメントを採点の対象にするものです。 これを理解すれば、現在のレベルは?どこが弱点か?どうすれば直るか?などは一目瞭然で、 自己採点もできるようになります。
マインドマップとは、物事を文章で書くのではなく、 脳の神経細胞のように派生する関連項目をつないでいく書き方です。
物事をメモする時、それを文章にすると長くなるし分かりにくい。マインドマップを理解すれば、 ギターに限らず、 料理レシピや仕事の作業フローなどに活用できます。
そもそも、できない事をできるようにする事を「練習」とひとまとめにするのは大変な無理があり、 「ただひたすら練習する!」=「こなしてるだけ」の落とし穴に落ちる事でしょう。 マインドマップを理解すれば、無意味に辛い練習とはサヨナラできます。
紙に書かれた物をイメージするとき、文章と絵(画)はどちらがイメージしやすいですか? これはたいていの人が絵(画)と答えるでしょう。
マインドマップは、物事をできるだけ絵(画)に変換したものと考える事ができます。 言うまでもなく楽器の演奏や練習には膨大な情報量があり、それらをそのまま扱うより、 適切にブロック化、ピクトグラム(絵文字)化、配列すると簡単に扱う事ができ、混乱が減る。 エレメントにいたってはピクトグラム1個で済ませる事ができます。